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金を蒔く


2年越しの望みが叶い、「金継ぎ教室」に見事当選。
金継ぎ体験をした。
今年は2倍、昨年はなんと7倍の倍率だったらしい。(外れたワケだ)
何でも「美の壺」で、取り上げた後だったから?と、先生が言われていた。

さて、金継ぎとは…
伝統工芸とは何事もそうでしょうけど根気のいる作業でした。

欠けた部分に粘土のようなものを刷り込み、押し込み、
これがすぐ乾くから迅速かつ力をこめて。

その後、平らにするためにパテで削り、紙やすりでこすって行く。

凸凹がなるべくないように、ひたすら無心でやすりをかけた。
先生もそこそこで妥協する人は言ってください~。
と言われ、ここが分かれ目のような気がしたので私は一番最後までやすりをかけた。
それでもまだ凹凸は残ったが、時間も押し迫って来たので、結局妥協し漆塗りに入った。

漆とベンガラを混ぜた煉瓦色の染料。
細い筆で塗りつぶしていく。
これもなかなか思うようにいかない。
塗りつぶしたと思っていても、わずかな隙間がついつい残り
先生は「ここ抜けてます。」と教えてくれる。

私は欠けた箇所だけだったからまだましで、
ひびが入った器を持ち込んだ人はそれはそれは難儀そうだった。
細く真っ直ぐの線を引くなんて!
容易でないことはやってみたら私もわかった。
どうしても金魚が泳ぐみたいになりますよ。
と、先生も生徒さんも笑いながらやっていた。

そして、仕上げ。
金粉(24金)を蒔く。
「金を蒔く」というのは今日覚えた言葉で、
蒔絵とはここからきているらしい。

しかし、この金を蒔く作業はどの人も先生がやった。
どうにかこれで格好が、つくのだろう。


九谷焼の鉢
外側と

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内側

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立杭焼
スープカップ
2ヵ所
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梅雨時は金継ぎにとって、最適な湿気らしい。
置き場を迷ったが、玄関に新聞を拡げて乾燥させた。

ほんの、ほんの「入門編」
金継ぎというのは、こういうものですよ。
ということだけでもわかって良かったと思う。
しばらく、日常的に使うにはもったいないような気がしている。

*****************
*晩ごはん
すじ煮込み、茄子のみそ炒め、冷ややっこ、
トマト    梅酒

すじ煮込みに白みそを入れたらとてもまろやか。
居酒屋の味!と、絶賛された。嬉しい・・・な。

金を蒔く_c0352015_22132635.jpg


by pass8515 | 2016-06-25 22:24 | 出会い
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