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ベトナムの風に吹かれて

11月に入り、急に風が冷たくなった。
昨日と同じような服装で出かけたらかなり寒かった。

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映画『ベトナムの風に吹かれて』を観に行った。長らく新潟とベトナムで別々に暮らしていた母娘が父の死をきっかけにベトナムで共に生きて行くという実話。
原作は『越後のBaちゃん、ベトナムに行く』

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高齢の母はすでに認知症であったが、なんだかベトナムの人情や風土にすっかり溶け込み、前半は順調であった。異国での介護の難しさがテーマかなとも思ったけど、戦争や歴史や団塊世代のベトナムへの思いについても織り込まれていた。

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幼い子供のような笑顔がかわいらしい、草村礼子さんの演技がとても素晴らしく、松坂慶子さんもやはり美しかった。

ついこの間の事なのに登場する風景がとても懐かしく、行った、通った!場所ばかりで、にやにやのし通しでもありました。

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そして。この日はなんと舞台挨拶の日だったのだ。告知はあったのかも知れないけど全然知らずに入り口の看板で知った私だった。
舞台挨拶など、東京とか大都市の初日に行われるものと思っていた。
どうして神戸で?と思ったら大森一樹監督はそう言えば兵庫在住の方だった。
神戸の上映では馳せ参じるつもりでした。
とまず挨拶された。50代以上が観れる映画をやっと撮れるようになった。本日も失礼ながら年齢層は高いようだが、シネコンで観る映画ってないでしょ?今。
私は大きくうなずいた。

そして横には原作者の小松みゆきさん。
松坂慶子さんが演じたその人だ。前日、ハノイから来られたらしい。60歳を過ぎた人生にこんな事が待ち受けてるとは思いもしなかった。自分たちの事が映画になるなんて恥ずかしい思いで観たけど、回を重ねる毎にようやく冷静に見れるようになった。
と、言われていた。

ベトナムに行かなかったら出会わなかった映画かも知れない。しかしもしかしたらこの先
直面することかも知れない。人生の分岐点がまだまだあるかもわからない。
そんな事を考えた映画でした。


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映画のあとは久しぶりに色づく神戸の坂道を歩いた。

明日へつづく…
by pass8515 | 2015-11-01 18:09 | 映画の日
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