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角館へ

盛岡・つなぎ温泉を出る頃は、小雨がぱらぱらしていたが、秋田へ向かうにつれて、だんだん明るくなって来て、長いトンネルを抜けると、明るい日差しが降り注いだ。
緑の深い森と、谷間を見下ろして、かなり高いところを走っているのだなあと思う。

この旅で私が一番行きたかった角館が、旅の締めくくり。

その前に、乳頭温泉に行った。
何度も旅番組で見た鶴の湯の入り口。
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関所のようだとずっと思っていて旅籠のような宿泊エリアの前を通って、立ち寄り湯を。さすがの人気の温泉で気がつけば、10時からの入浴時間めがけた人たちの長蛇の列が出来ていた。
その一番先頭にいた私だった(笑)

※この乳頭温泉も面白かったので、詳しくは後日また、お伝えします。

少し、先を急ぎます。
田沢湖が見えた。遠くからでも水色の湖面がひときわ輝いているようだった。
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青い湖、空、山々を背景にたたずむたつこ像
これほどに美しいとは、見とれてしまった。
ゆっくり見たかったけど、すごい人。
岩を伝って台座の下で写真を撮る人が続出し、人がいないたつこ像を撮すのは至難の技だった。しかし、負けない!さまざまな角度から試みて十数枚。
そのうち、この記事に採用したのが、結局一番始めに映した一枚だった。
今までで見た湖で、一番美しい湖だった。

そして、角館へ。
道中、田んぼが、本当にきれい。杉の森がとてもきれい。自然豊かな風景が流れるように目に飛び込んで来た。

紫陽花がまだきれいに咲いている。
タチアオイ、むくげ、ひまわり、夏の花たちに加えてコスモスがもう揺れている。季節ごとのお花が一度に見れた。


角館に到着すると、この旅で初めて、暑いなとは感じたけれど、ほとんど木陰の武家屋敷通りは風が抜けて、気持ちよかった。
桜のシーズンは、それは見事だと聞く。それは、きれいなことだろうなと思いを馳せた。お昼に、「比内地鶏どんぶり」を食べてから、家族とはそれぞれ、別行動にした。
それぞれが、行きたいところ、見たいところを見ようと、武家屋敷「石黒家」に集合と決めて、別れた。
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この日は、ささら舞の日だった。
ちょうど、民芸店に立ち寄っていて音が聞こえたので通りに出た。この先の広場で舞うらしい。こんな郷土色豊かな行事に出会えるなんて・・♬
いい日に来たなと思った。
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民芸店では、曲げわっぱを買った。ショーケースに、陳列された様々な形やサイズの曲げわっぱ。お店のおばあさんも一緒に選んでくれた。
一番小さな、小判の形のおべんとう箱。秋から、心機一転!最近、手抜きの、自分のおべんとうを盛り上げていこうと、思い切った。
おばあさんにささら舞のことを教えてもらった。
「毎年、お盆のこの日にあるんですよ」

丁寧に包まれた、曲げわっぱを帰宅してから開けると杉のいい香りがした。大切に使おう。
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老舗のお醤油のお店に入ったり、骨とう品のお店兼カフェで、一服したり・・・。木陰がとにかく、気持ちがいいので何度も行ったり来たり、武家屋敷通りを散策した。
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そして、集合時間が来て皆揃って武家屋敷「石黒家」を見学させてもらう。主人が見てみたかったという亀の欄間。光が射すと、反対側の壁に亀の陰が映り出される。遊び心がとても粋だなと思った。
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受け継ぎ、守ることの大切さを、しみじみと感じた。
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もうひとつ入った、武家屋敷「青柳家」で、お茶をよばれた。暑い時に熱いお茶がいい。「生もろこし」がとても美味しかった。
それぞれが、どこに行ったかを、話し合う。
主人は「樺細工」の夫婦箸を買ってくれていた。
ありがとう。
息子は「新潮社記念文学館」に行ったらしい。それぞれの好みや、視点が違う場合、別行動もいいものだと思った。これからの旅にも取り入れようと
思った。
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息子が調べてくれた「比内地鶏どんぶり」の人気のお店は、それほどにも待たなくて、たまごがふわふわ、柔らかい地鶏の美味しいどんぶりだった。
地ビールも一緒に・・・。
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飛行機の時間が決められていると、どうしても気が焦ってしまう。最後の方は、少し急ぎ足の角館散策だったが、やっぱりとてもいいところだった。
空港には、少し早めに着いて、またお土産などを見た。秋田空港のお土産売り場はとても充実していた。今ままで見たことないお土産もいっぱいで、
な~んだ、ここで買えば良かったのか・・・(息子はそうしていた)と、思った。
秋田杉の森と、大平山が見えた(売店の人に聞きました)。素晴らしい風景を最後の最後まで、見せてくれた。
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もうすっかり日常に戻りましたが、毎日思い返すのは、森の深さと、広がる田んぼでした。日本の原風景を見せていただきました。
珍しくて、たくさん買った東北各地のお土産。ぼちぼちいただき、また風景が蘇ってくるのです。



by pass8515 | 2017-08-18 20:05 | おでかけ
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