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柿を煮る

11月の最初の日は、朝は寒かったけれど、日中は、ぽかぽか陽気。
時折、外に出てみると空が高くて、気持ちのいいお天気だった。

柿をいただいた。
庭先で生ってた柿だろう。
でも、職場の人達はだ~れも要らないという。
半ば押し付けられた形で、私が全部いただくことになった。
せっかくの秋の恵み。
さて、どうしよう。

帰り道。
自転車で、横断歩道を渡る頃、「そうだ!ジャムを作ろう」とひらめいた。
柿のジャム。
初めて作るけれど、ジャムを作りたいという気持ちがむくむくと湧いて来た。

まだ包丁が怖いけれど、いつまでもそんなこと言ってられない。
ゴム手袋をして、慎重に、大きめにざくざくと切った。

柿と同量より、心持ち少なめのきび砂糖と一緒にことことと煮た。
お風呂上りにつまんでみた。
お代わりしたいほど、美味しかった!

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作ってみたいと言う気持ちが沸き上がること。
復活の兆しだと思った。


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柿を煮ながら、母に電話をした。
兄弟に不調をちょろっと話したら、もう母の耳に入っていて、心配してくれていた。
いけませんな~。80の母に心配をかけては・・。

「そういう時やな。でも、思い切って外に出かけなあかんで。いつもと違う事、なんかしてみるんや」

母の今日の一日は、懐かしい友人たちに会いに行ったらしい。
私が嫁に出て、寂しい気持ちの時に始めた趣味の仲間たち。
そんな気持ちで始めたなんて、私も初めて聞く話だった。
お互いにずいぶん高齢になったけれど、本当に懐かしかった。
行く前は、不安だったけど言ってよかった。楽しかった。
話すことを色々考えるから、気持ちの張りにもなる。
そんなことを、話してくれた。

実は、もう母は私の悩みを聞く余裕など、ないかもなと思っていた。
いつの頃からか、電話をしても、私はずっと聞き役だった。
いつまでも終わりそうにない、母の話をたいていは20~30分と決めて、そういう役割と思って聞いていた。
それで、いいと思っていた。
私の愚痴や悩みは母には封印していたところがあった。
母も、自分の事や父の事で精一杯だろうと。

しかし、私の最近の思いに対して、母は一生懸命、考えてくれた。
いつの間にか逆転したかのように思っていたのは、私の思い上がりで・・・。
母は、やはりいつまでも母だった。とても、心強かった。

「心配せんでいいよ。眠れてるし、食欲もあるし、仕事に行ってたら気も紛れてるし・・・今も柿のジャムを作ってんねん」

「へえそうか🎵食欲は、あるんか。それは、心配ないわ。」と笑っていた。

ただ、ここ最近新聞を読んでない。読む気がしない。
なんか、ろくな出来事がないから読む気がしない。
ここ2週間くらい、ゆっくり読んでないと言うと、
「新聞は、読まなあかんで!!」
と、それはもってのほか!という口調で言っていた。(笑)

ありがとう。とても、力になりました。
ありがとう。



by pass8515 | 2017-11-01 23:34 | おいしいもの
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