一週間が無事に終わるはずだった。 去って行った人たちの事を懐かしみながらも、新しい日々はどんどん過ぎゆき、新しい人ともリズムが合い、わかりあえて来た。 いい感じになって来たと思った。3週間。ようやく形になって来たと思えた。 そんな矢先、ある人がやって来た。 同僚が新しい人の事をその人に紹介した。 するとその人は「きれいな人が入って来たら、またみんな喜ぶな~。後ろのおばあちゃんに怒られるで・・」と、言ったのだった。 後ろにいるおばあちゃんとは、当然私の事。後ろに私しかいない。 はあ~。怒りというより、唖然、みじめ・・・。そんな感情が入れ混じり、私は無視を通した。 早く、帰ればいいのに、まだぐーたら、ぐーたら、世間話をしていた。 世の中には、まだこんなしょうもないおっさんがいるのだ。 ****************** やっと帰った。 私はその辺のものをたったと片付けた。 ホッチキスをペン立てに直す時。引き出しを閉める時。ゴミを捨てに行く時の雑さ。 怒りが全身からにじみ出ていたと思う。 ゴミを大きなごみ袋に捨てる時、誰も見ていないから、投げつけるように捨てた。 まだ、気が済まなかった。 事務室に戻ると皆が、「何、あの人?失礼やな~。いつもあんな感じ?何~?」と私の代わりにものすごく怒ってくれていた。 私もようやく 「腹立った!仕事じゃなかったら、私ひとこと、言ってやりたかったよ」と悔しさを吐き出した。 しかし、嬉しかった。皆が怒ってくれたことが、嬉しかった。 失礼な事を失礼と感じてくれる人ばかりで、本当に良かった。 ***************** ここで、一言、言っておくよ。 若くてきれいな人を、私は素直にきれいと思える人間だ。 が、若いという事を特にうらやましくは思わない。 若かった時が自分にもあったから、その時に充分謳歌したから、それで満足。 だから、もう一度戻りたいなんて思わない。 ただ、自分はまだまだ青いなあ~と思う事ばかりの毎日だ。 若いとかきれいとか、そんなことを越えた、もっとしっかりした人間になりたい。 そんな、模索続きの毎日である。 幾重にも花びらが開いたチューリップ 夫が作ってくれた焼きめし レタスを散らしたのが、アクセントに。
by pass8515
| 2018-04-20 21:22
| 様々な出来事
|
最新の記事
以前の記事
2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 お気に入りブログ
ゆるゆるごろりん すきな ことに かこまれて ♪Princess Cr... kurumiの今日、あした 春のよき日に vol.2 十色生活 仕事・子育て・家事のテン... からっ風にのって♪ 風のとおる家から すずめtoめばるtoナマケモノ 春のよき日に vol.3 ドイツ語のある暮らし カットとヘナの家 ガーデ... 70代のDIARY 春のよき日に vol.4 みい写日記☆ 花図鑑 *第2巻* 外部リンク
カテゴリ
タグ
検索
その他のジャンル
記事ランキング
画像一覧
|
ファン申請 |
||