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何でもないこと。

一週間が無事に終わるはずだった。
去って行った人たちの事を懐かしみながらも、新しい日々はどんどん過ぎゆき、新しい人ともリズムが合い、わかりあえて来た。
いい感じになって来たと思った。3週間。ようやく形になって来たと思えた。

そんな矢先、ある人がやって来た。
同僚が新しい人の事をその人に紹介した。
するとその人は「きれいな人が入って来たら、またみんな喜ぶな~。後ろのおばあちゃんに怒られるで・・」と、言ったのだった。
後ろにいるおばあちゃんとは、当然私の事。後ろに私しかいない。

はあ~。怒りというより、唖然、みじめ・・・。そんな感情が入れ混じり、私は無視を通した。
早く、帰ればいいのに、まだぐーたら、ぐーたら、世間話をしていた。

世の中には、まだこんなしょうもないおっさんがいるのだ。

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やっと帰った。
私はその辺のものをたったと片付けた。
ホッチキスをペン立てに直す時。引き出しを閉める時。ゴミを捨てに行く時の雑さ。
怒りが全身からにじみ出ていたと思う。
ゴミを大きなごみ袋に捨てる時、誰も見ていないから、投げつけるように捨てた。
まだ、気が済まなかった。
事務室に戻ると皆が、「何、あの人?失礼やな~。いつもあんな感じ?何~?」と私の代わりにものすごく怒ってくれていた。

私もようやく
「腹立った!仕事じゃなかったら、私ひとこと、言ってやりたかったよ」と悔しさを吐き出した。
しかし、嬉しかった。皆が怒ってくれたことが、嬉しかった。
失礼な事を失礼と感じてくれる人ばかりで、本当に良かった。

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ここで、一言、言っておくよ。
若くてきれいな人を、私は素直にきれいと思える人間だ。
が、若いという事を特にうらやましくは思わない。
若かった時が自分にもあったから、その時に充分謳歌したから、それで満足。
だから、もう一度戻りたいなんて思わない。

ただ、自分はまだまだ青いなあ~と思う事ばかりの毎日だ。
若いとかきれいとか、そんなことを越えた、もっとしっかりした人間になりたい。
そんな、模索続きの毎日である。


幾重にも花びらが開いたチューリップ

何でもないこと。_c0352015_20311412.jpg
夫が作ってくれた焼きめし
レタスを散らしたのが、アクセントに。

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by pass8515 | 2018-04-20 21:22 | 様々な出来事
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