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赤平

台風の影響で、生暖かい風が吹き込んでくる。
昨夜から暑さが戻って来て、久しぶりに半そでで寝た。

昨日の「こころ旅」の行き先は、北海道の赤平市だった。
火野正平さんは、初めて聞いたと赤平の事を言っていたけれど、私は知っていた。
行ったことはないけれど、父からよく聞いていたので、知っていた。

私が小さいころ、仕事でちょくちょく北海道に行っていた。
とにかく、寒い。
濡れたタオルを振り回すと、ピンと凍って、まっすぐに!タオルがタワーになるんや!
と、それもよく言っていた。

でも、実際のところ、北海道のどこに行っていたのかを聞いたのは、私が大人になったあたり。
赤平だった。炭鉱があったと言っていた。
もうその頃は、北海道には行っていなかったけれど、若い日の懐かしい仕事の思い出として、父の心にはずっとあったことだろう。

テレビで見た赤平は、炭鉱で栄えた頃の6分の1ほどの人口になったらしく、どこかひっそりとしていた。
父はその最盛期に、あの町に何度か足を運んだのだなと思った。
そして、ズリ山(ボタ山)と言う炭鉱の名残の山がそびえていて、正平さんは777段の階段を登って、街を見下ろした。

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三連休に四十九日で、帰省する予定。
台風がどうなるかが心配だったが、近畿にはそれほど影響がない予報で、無事に執り行えそうだ。

気持ちの区切り。
よく言うことだけれど、母も徐々にそういう気持ちになって来るものだなと言っていた。
生活に慣れて来た。いない事に慣れて来た。

赤平_c0352015_09203251.jpg
しばらく、私もぼんやりしていた。
九月があっという間に過ぎて、いつの間にか秋になって、秋の花がどんどん咲いて、台風もわんさかやって来て、それでも季節はめぐり、
日々を過ごしていかねばならない。

*庭の秋の花*
ほととぎす(まだつぼみばかりです)水引、赤マンマ


by pass8515 | 2018-10-06 09:55 | 思い出ばなし
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