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冬日

翌日は、父の納骨を行った。
雪が舞うかなと思うほど、風が冷たくて、暖かくして出かけた。

子供の頃から、何度も訪れた祖父母のお墓があるところだけれど、父が眠ることになると思うと、
これからはもっと頻繁に訪れることになるのだなと思った。

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一つの区切りがついた。

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こうして、月日が流れ・・・
本当に、あっという間に、三月が経った。

お墓を下りて、お昼ごはん
母は、美味しいものを食べて、よく喋って、元気そうなんだけれど、でもやっぱりここに父がいないことが、ふと不思議に感じるという。
昨夜も、父の事を話すと涙をいっぱいためていた。

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何の気兼ねも要らずに、「なあ~」と言える相手。
これと言った返事も期待していないけれど、ただ語りかけることができる相手。
そこが、夫婦やねん。
と、母はこの三月の間に何度も言っていた。
子供とはまた違う。とも言っていた。

寂しい。寂しいだろうな。
私は、日々自分のことや自分の家の事しか、考えていない自分をこういう時に反省する。
母は、何も言わない。文句や恨み言ひとつ言わない。
なのに私は、ごった返した人ごみの中、自分の電車や切符の事で頭がいっぱいで、慌ただしく母と京都駅で別れた。
家に着いて、電話をすると何度も母は「ありがとうな。遠い所、ありがとうな。」と言った。

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by pass8515 | 2018-12-10 21:06 | 大切なこと。
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