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「お茶」

映画「日日是好日」を観に行った。
朝から、秋晴れの休日。楽しみにしていた。

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「手が覚えてるのよ、手を信じなさい」
「目を養うの」
「切り替えるの。今、目の前のことに集中して」
「毎年、同じことの繰り返し。でもそれが、大事なこと」
希林さん扮する、武田先生の言葉には一つ一つ、深みがあった。

習いたての頃の、失敗や、懸命さ。
数年経ったら、慣れゆえの、思い込みや、思い違い。
「お茶」を通して、学ぶことは、日頃の話にも、通じる事だと、つくづく思った。

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映画を観ながら、私は若いころの自分を思い出していた。
ちょうど、映画の主人公・典子が習い始めた年頃に、私も「お茶」を習い始めた。

母がずっと、習っていて「初釜」「袱紗」「お濃茶」とか言う、用語は耳にしていた。
私も、機会があればいつかは、と思っていたら、勤め始めた会社に「茶道教室」があると同期の子が誘ってくれた。
会社の向かい側のビルの一室がお茶室になっていて、炉も切られ、本格的だった。
生徒は私を含めて5人だけ。毎週月曜日のアフターファイブ。
静かな、落ち着いた空間だった。ほっとした時間だった。
お菓子当番が、決まっていて、お昼休みに近くの和菓子店に、買いに行く。
それもまた、楽しみだった。
さあ、そろそろ「貴人点て」をしましょう。
と先生が言われたころに、寿退社で「お茶」もやめてしまった。

叔母が結婚祝いに道具を一式くれた。
その時は、いつかはまた始める時が来るだろうと思っていたけれど、30数年、ほとんど開けることはなかった。

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今にして思えば、気負わずできることの一つだったのかも知れない。
週に一度、こんな時間が持てていたら、私の暮らし、また違ったのかも知れない。
なんて、思ってしまうほどに、典子の毎週土曜日のお茶の教室が、あまりにも素敵で有意義で、羨ましくなった。

で・・・・帰りにジュンク堂に直行!
原作・森下典子「日日是好日」お茶が教えてくれた15のしあわせを買った。

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森下典子さん、映画のお茶席の場面で出てらした。
本のお写真を見て、ようやく気がついた。


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by pass8515 | 2018-10-24 16:15 | 映画の日 | Comments(2)

日日是好日

先月、「モリのいる場所」を観に行った時、いくつか映画のチラシを持って帰った。
行けたら、行こう、観てみたいなと思った作品の中に、「日日是好日」があった。

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樹木希林さんの遺作となってしまった。
きっと、陽だまりのような映画だろうな。
「季節のように生きる。」
「日日是好日 それはお茶が教えてくれた幸せ。」
どうにか、都合をつけて観にいきたいなと思う。

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樹木希林さんのここ数年の出演映画を見てみると、私はかなり観ているのだなと驚いた。
(Wikipedia調べ)

「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン」
「サイドカーに犬」
「歩いても 歩いても」
「悪人」
「奇跡」
「わが母の記」
「そして父になる」
「あん」
「海街diary」
「海よりもまだ深く」
「モリのいる場所」

つばたさんの映画「人生フルーツ」も忘れてはいけない。
ナレーションは、希林さんだった。

泣いた映画がいいと言うわけではないが、印象に残るのは確かだ。
「東京タワー」と「わが母の記」がそうだ。
どちらも老母と息子の話。なんだかな~。ぐ~っと来たな。

※「わが母の記」はBSジャパンで明日夜、放映するらしい。
もう一度観てみたいなと思う。

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『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』
も、このついでに調べてみると。
毎日毎日が素晴らしい。毎日が良い日となるよう努め、あるがままを良しとして受け入れる。

いい言葉だな。
文字入力しているだけでも、気持ちがほぐれて来た。
さあ、今日も良い日となるように、頑張ろう!



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by pass8515 | 2018-09-21 06:41 | 映画の日 | Comments(6)

長い人生

ようやく、青空が見えた日曜日。
久しぶりに、庭に出た。

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さぼった庭は、さあ大変!
気がつけば2時間ほど、完全防備で雑草と格闘していた。

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午後からは、本を読んだ。
母が、周りから勧められたという本を何冊か、またくれた。

「人生は、いくつになっても素晴らしい」
ダフネ・セルフ
イギリスの90歳の現役モデルの自伝

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一度、家庭に入って、専業主婦。
子供が成長してからは、モデルは片手間だったようだが、脚光を浴びて、多忙を極めたのはむしろ80代から。
くよくよせずに、常に楽しもうという心構えが、どのページからもあふれていた。


「107歳 生きるならきれいに生きよう!」
嘉納愛子
山田耕筰の一番弟子の声楽家。

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神戸の酒蔵分家に嫁ぎ、いったん音楽からは離れたものの、幼い子供を亡くしたことをきっかけに、戦後夫婦で音楽教育に捧げた人だった。
11歳で、亡くした息子の事を片時も忘れることはなく、その命を代わりに自分が生きているように感じていたと、あとがきにあった。

字がとても大きくて、川柳も趣があって、あっという間に、読めた一冊だった。


「103歳。どこを向いても年下ばかり」
笹本恒子
報道写真家

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ずいぶん前の「徹子の部屋」でお見かけした。
就寝前に、ワインをグラス一杯♪という習慣が心にずっと残っていた。
まだ、最初の方しか読んでいないが、秋の夜長の楽しみに・・・と思っている。

こういう方々の生き方を知ると、やはり元気をもらう。
それが、一時でも、今だけでも、むくむくと何かしら活力が湧いてきている。
長い人生。辛い事も、悔しいことも、それはいろいろあったでしょう。
それを、誰のせいにもせず、時代のせいにもせず、こうして自分の一生を一冊の本にできて、誰かの心に届ける。
最高の人生じゃないか!と読後に思ったことです。


そんなあと、ニュース速報で樹木希林さんの訃報を知った。
「モリのいる場所」を見たばかり。いい映画だった。
あんな役者さんは、もうこの先出て来ないのではないかと思った。


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by pass8515 | 2018-09-16 17:43 | | Comments(6)

ミュージカル映画

ミュージカル映画を久しぶりにスクリーンで観た。
お腹にずんずん来るサウンドと、めまぐるしい場面展開と、夢の世界に酔いしれるのが心地よく、ミュージカル映画は昔から大好き!

「グレイテスト・ショーマン」

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ドルビー・アトモスという音響の回で、普段何気なく耳にしている音、例えば、息遣いや足音や、時計の秒針の音まで迫るように、聞こえてくる。
サーカスのお話なのだけれど、最初から最後までショーアップの連続で、迫力満点だった。

印象に残った場面を、(苦しいけれど)一つだけ挙げるとしたら、バーのカウンターでのバーボンのやりとりかな~。
ヒュー・ジャックマンとザック・エフロン・・そしてバーのマスターとのコンビネーションが絶妙だった。

「ラ・ラ・ランド」をスクリーンで見逃して、とても後悔していた。
こういう、ミュージカル映画の大作は、スクリーンで見るに限る。
何度、DVDで見たとて、一回のスクリーン上映にはかなわない・・と思っていた。
だから、もう上映終了も近いようなので、おもいきって行った。

そして、何よりこの映画をご紹介くださった、ユミさん、はぐさん、どうもありがとうございました。
素敵な映画で4月を締めくくることができました。

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映画のあと、喉が渇いて冷たいコーヒーを飲んだ。
位置的に、お城が半分しか見えない。辛うじて、石垣が映っている。


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日も暮れて来た。
GW前半も、これにて終了。2日働いたら、また連休だ♪


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お昼は、夫婦で広島風お好み焼きを食べる。
カリカリ麺でした。
朝から、家の庭の草刈り、そのあと空き家の夫の実家の草刈りと、はりきったのでビールがこの上なく美味しかった。

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by pass8515 | 2018-04-30 20:14 | 映画の日 | Comments(4)

いつか

クロード・モネの「睡蓮」の絵葉書を選んでいたあの辺りの日。
奇しくも、見つけた番組を見た。

モネの人生の旅路を名画と共に、辿っていく。
光を描きたい。
光を集めると白になるのに対し、絵の具を重ねると段々黒くなってしまう。

モネは、積みわらや、ルーアン大聖堂、そして、自らの庭に作った「睡蓮の池」を通して、それらに反射して、刻々と変わる光を描いた。
何枚も何枚も描いた。
「睡蓮」だけでも200枚は描いたらしい。

最愛の妻たちや息子との別れ、戦争、白内障による視力の低下。その様々な出来事が作品に投影され、後世に残したものは数知れず。
様々な美術館・美術展に出向くたびに見つけては買い求めていた「睡蓮」の絵葉書を取り出した。

また、新たな気持ちで、眺めた。


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パリのオランジュリー美術館で求めた日めくりカレンダーも、出してみた。
モネの絵が365日。
2011年は、毎日Monetをめくって、裏には簡単にその日の出来事なんかを記していた。
4月22日はこんな感じ。

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そして、「睡蓮」も何枚かあった。

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2部屋まるごと「睡蓮」の大作に囲まれて、存分に堪能もしたけれど、実際のジヴェルニーのモネの庭にはまだ行っていない。
いつか。
この先のひとつの夢として、目標として、念頭においてもいいかな~と庭の映像を見て思った。

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朝は、雑草取りのため庭に出た。
ラベンダーとマーガレットをガラスに挿した。

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青豆をゆがいて、昆布を煮た。

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お昼ごはんは、今日は私が焼きめしを!
もやしと、鶏ささみバジルと、レタスとたまごを入れて。
胡椒がよくきいた、パンチの利いたチャーハン・・という感想だった。


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今日も、紅茶を淹れた。
スパイス
パッケージの模様はキリム(トルコ)
2杯目は牛乳を入れて、チャイ風にした。
コクが出て、とても美味しかった。

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そして、羽生君のパレードを見た。
杜の都・仙台で、ものすごい人たちが声援を送っていた。
気温は30度近く、熱気がこちらまで伝わった。







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by pass8515 | 2018-04-22 21:22 | アート | Comments(2)

駆け抜ける時間

友人たちと神戸で会った日のこと。
三ノ宮駅まで、走った。

一人の友人が乗る予定の電車の時間が迫っていた。
神戸市役所付近の花時計がちょうど5時を指していた。
あと、9分。
段々、早足・・早足・・早足・・そしてダッシュ!
友人二人は早かった、一人はヒールのサンダルを履いていたのに早かった。
私は遅れをとりながら、二人の背中を追いかけ、必死で走った。

改札口で5時5分。発車まであと4分ある。
安堵して、二人で友人を見送った。
良かった、間に合った。ほっとした。
そして、しみじみ老化を感じた(笑)

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あの日は、これで終わりではなかった。
そのあと、職場の大きな飲み会が待っていた。
あまり、気は進まないけれど、まあ新年度の始まりだし。
でもこの春、転勤して行った人に久しぶりに会えるから、そのことが楽しみでもあった。

言いたいことが山ほどあった。
聞いてほしいことが、てんこ盛りだった。
今まで、本当に助けてもらっていたから、ぽっかりと穴が空いたようだった。
しかし、飲み会では人数も多いからそんなに話せる機会はないだろうと予想していた。

電車を降りて、駅前のデパートでトイレを済まそうかなとふと考えた。
でも早めに会場に着けそうだから、そこで済ませばいいやと思った。
雑踏の中、しばらく並んで隣を歩いていた人をふと見ると、その人だった。
2週間ぶりに会う、お世話になったその人だった!

「いや!○○さん!」「うわ~びっくりした!」
「どうどう、ちゃんとまわってる?」「うん、ぼちぼちかな~。」
なんて、秒速で積もる話をお互いした。
2週間分の出来事を早回しで、まくしたて(笑)・・私は、とても気が済んだ。

あの時、デパートでトイレに行っていたなら、会えなかった。
偶然の出会い。こんなこともあるのだな~と思った。

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週末ランチと、飲み会と。
平坦な日常が続く私にとって、やや刺激的な週末を終えて新しい一週間が始まった。

庭は今、スミレが花盛り!

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そして、クリスマスローズはこの冬も咲かなかったのですが・・・。
若い、青い、新芽が出ていました。

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その根元にもスミレが・・・。

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晩ごはん
鶏肉のトマト煮込み
大根サラダ

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お弁当
大根サラダと、野菜と筍の天ぷらの炊き合わせ

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by pass8515 | 2018-04-16 17:38 | 暮らし | Comments(10)

花曇り

もう、どこもかしこも満開だった。
山も、土手も、学校という学校、鎮守の森も・・♪
目的地に着くまでにすでに、車窓から充分に満開の桜を楽しんだ。

去年は桜の開花がとても遅くて、残念ながら見れなかった北条鉄道「法華口駅」の桜
今年こそはと出かけた。
堂々としたとても大きな木だった。

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花曇りの日曜日、桜と電車と・・・。
撮り鉄の人たちで、小さな駅はとても賑わっていた。

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そして、ミモザの事も忘れてはいなかった。
県内にお住いのブログのお友達から、もうミモザは終わってしまった・・・と聞き残念に思っていた。
しかし・・・駅の端の端の方に黄色い木がひっそりと、すくっと佇んでいた。

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駅のボランティアの人に尋ねると、去年立ち枯れてしまい、そのあと台風でバタバタと倒れ、残ったのは数本になってしまったという事だった。
もっと、残念な情報だった。

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わずかに残ったミモザを大切にして欲しいと思った。

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近づいて写してみた。
ミモザは風に揺れて、気持ちよさそうだった。
しかし、ぶれる。風に揺れるミモザを捉えるのはなかなか難しい。

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ミモザの事を教えてくれたボランティアの人が2つ向こうの「長(おさ)駅」の事を教えてくれた。
あそこも、駅が古くて桜がきれいですよ・・と。

帰り道方向だったので、寄ってみることにした。
のどかだった。
カメラを抱えた人がここにもいたけれど、ひっそりとしていた。

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ちょうど電車がやって来て、晴れてもきて、またこの駅でも桜を写した。

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家の前でシートを敷いて、お花見をしていた。
誰もが待ち遠しかった桜。

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先ほどの「法華口駅」は去年テレビでも取り上げられ、サザエさんのオープニングにも登場して、あれからものすごい人が訪れたらしい。
その影響はまだ続いているようだった。
しかし、「長駅」は実にひっそりとしていて、穴場を教えていただいて良かったなと思った。


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帰り道、土手の桜の下で、「法華口駅」駅ナカのパン屋さんのパンを広げた。
もちもちした米粉パンがとても美味しかった。
レーズン、よもぎあん、チーズ、はちみつ入り、チョコチップ
私は、レーズンにした。

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桜づくしの一日だった。

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さあ明日から、新年度。
気分も新たに頑張ろうと思う。




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by pass8515 | 2018-04-01 22:34 | おでかけ | Comments(4)

今日の出来事

5月中旬くらいの陽気だった。
日中、さすがに暖房も入れなくて、途中で汗ばんで来た。

また、ミモザに会いに行きたくて、去年と同じ時期にその駅を訪ねようと思っていた。
ところが、同じ県内にお住まいのブログのお友達から残念なお知らせ。
今年のミモザは終わったらしい。

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そう言えば去年は桜の開花もとても遅くて、それと同じでミモザも遅かったのかな。
今年があまりに暖かすぎて早かったのだろうか。
あ~ミモザシャワーに会いたかった。

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北条鉄道・法華口駅のミモザとまだ咲いていなかった桜の木
2017・4・2の写真
桜色と黄色が重なることは、やっぱりないという事なんだな。

花の時期はいろいろで、決められたように咲かないところがまたいいのかな。
今年の桜の開花はとても早いそう。

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暖かくなったら会おうと、約束していた友がいた。
去年の新緑の頃、違う友人たちと食事をしたお店がとっても良かったので、任せて!と予約を入れていた。

お料理よし!

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眺望よし!

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ワインよし!

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しかし、ご家族の都合で、来れなくなってしまった。
楽しみにしていたけれど、お互いに高齢の家族がいると、仕方のないこと。
それはもうおたがい様。
会える時はこれから先、いくらでもあるから楽しみは先延ばしになった。

残念なことが続いた今日だったけれど、一日の終わりには嬉しいお誘いがあった。
観覧車を眺めながら、ワインを酌み交わした友たちと、再会の約束をした。

長くて寒い冬が去り、人に会おうと言う気持ちにもなるものだな。
それは、自然とそうなるものだな。
少し軽く髪を切って、軽やかな春の装いに、身を包んでさあ出かけよう!



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by pass8515 | 2018-03-14 23:29 | 暮らし | Comments(8)

映画の話

今年もアカデミー賞の話題に沸いた。
日本人メーキャップアーティストが受賞して、いっそう沸き立った。
以前は、朝から中継を見ていた。
華やかさの中で、連発するアメリカンジョークと皮肉と笑い。
日頃の暮らしとは、まったくの別世界に魅了されたものだった。

今年の受賞作も、力作ぞろいのようだけど、実際に私が目にするのは、また当分先の事だろうな~と思った。
お気に入り「ラ・ラ・ランド」も半年後の事だった。

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映画の話ができる人。
よく、思い出すのはかつて職場で一緒だったKさんだった。
お互いにアラフォーの頃、とても気があった。
彼女と、お昼に一緒になるのが楽しみだった。

「ぱすさん、雑誌、例えばan・anなんかで、おすすめ映画ベスト3に必ず登場する『ショーシャンクの空に』を見たことがありますか?
本当に、そんなにいいのかな~って気にはなってるんですけど。」
「とても、いいよ。感動して、スカッとする映画だよ。私も人に勧められて・・おすすめよ♪」

その後、職場で『ショーシャンクの空に」が口コミで広がり、未見の人たちはレンタルビデオを回し見していた。
聖書の中のくりぬかれた鍵の跡の場面が絶賛!痛快だった!と、皆が言っていた。

そして、今度はKさんは「その次に必ずランキングしている『ニューシネマパラダイス』はどうでしょう」
「私も、気になりながら、まだ見ていないのよ。でも、2位だから、絶対にいいよね。いつか見たいと思うわ」

Kさんとはそのあと、なかなか会う機会はなかったが、約束通りに『ニューシネパラ』を見た。
やっぱり、良かった。ラストシーンは鳥肌が立った。
そして、あの頃Kさんが映画館で見たと言っていた「ライフ・イズ・ビューティフル」も見た。
「これから行くところは、きっといいところだよ。夢のようなところだよ」と子供が怖がらないように、父親が一生懸命に芝居をした。
彼女が言っていた通り、あまりにもせつない映画だった。

それから、ずいぶん時が経ち、お互いにアラフィフ。
ある集まりでKさんと再会し、真っ先に駆け寄ってくれた。
「ぱすさん、私、結婚したんですよ~。もう、まさかでしょう!」
「良かったね。本当に良かったね。」
「映画、見てますか?」
「うん、ちょっと職場環境変わったから、前ほど見れてへんのやけど・・・。
でも、映画と言えばKさんのことを思い出すよ。あ~もう、今、名前が違うんやね~」と笑い合った。

本当にいい出会いだった。
人も、映画も、こうした思いはずっと心の奥に灯り続けているものですね。

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冬が行ったり来たりで、また寒くなる。
だから春らしい写真を。

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今日のおべんとう

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by pass8515 | 2018-03-06 22:02 | 思い出ばなし | Comments(4)

パリに傾く

早春のやわらかな光の午後、プレミアムカフェ 『オペラ座の弁慶~市川團十郎・海老蔵 パリに傾く』を見た。

10年も前の、ドキュメンタリーだがパリのオペラ座見たさに録画したのが、歌舞伎の迫力や魅力に引き込まれてしまった。
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歌舞伎に関しては、ほとんど知らないことばかり。
高校時代に、芸術鑑賞の授業で京都南座で見たその一回きりである。

在りし日の市川團十郎と海老蔵親子は、パリオペラ座に招聘され、「勧進帳」を公演する事になる。

バレエの舞台と歌舞伎の舞台はまず根本的に違うというところから、模索が始まる。
踊りに奥行きを見せるため、傾斜のあるオペラ座の舞台。
まず、それを歌舞伎用に平面にしなければいけない。
歌舞伎には必須の花道もない。オーケストラスペースが、観客と演者の距離を遠ざけ歌舞伎においては不要。

親子がとことん話し合い、一つ一つ解決していく。
花道のないオペラ座に花道らしきものを作り、「飛び六法」で観客席に消えていく。
そのクライマックスでも意見が分かれ、それぞれの「飛び六法」で締めくくられることになった。

初日は、なんだか私までドキドキとした。
ダブルキャストでのそれぞれの弁慶。大変見ごたえがあった。
日本人の私でも、台詞はところどころしかわからない。
しかし、目力と表情と見栄で、ニュアンスは存分に伝わった。
パリの観衆からも大喝采だった。
団十郎没後5年に合わせて、再放送されたようだが、アーカイブスはとてもいい。
こんないい番組があったなんて、とてもいい出会いだった。

ちなみに、「勧進帳」は聞いたことがある。「飛び六法」は見たことはあるけれど、この呼び方は初めて知った・・。
そのぐらいの知識でした。

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以前のパリの旅でオペラ座は入る予定はしていなかった。
ホテルがすぐ近くで、朝晩、前は通っていたので、中まで入らなくてもいいかなと思った。
しかし、ベルサイユ宮殿に行くつもりが、ストの影響で観覧が不確かで断念。
時間が空いたので、その代わりにオペラ座見学をしたのだった。入場料9ユーロ。

豪華絢爛。
ベルサイユの鏡の間と遜色がないという意見をよく見たので、こちらで充分満足したのだった。

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舞台練習中のため、観客席には入れなかった。
シャガールの天井画、見たかったのだけど・・。

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団十郎さんの、楽屋まわりを見ていたら、石造りのひやっとした感じと空気感を思い出した。

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歌舞伎に魅せられ、旅を振り返る機会をいただき、いい休日でした。

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あれよあれよという間にオリンピックも最終日。
マススタートという新しい競技で、金メダル!おめでとう!
駆け引きがとても面白い競技だった。

カーリングもおめでとう!相変わらず、ルールはもう一つわからないけれど、いつも話題になりますね。


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by pass8515 | 2018-02-24 22:43 | 旅を振り返って | Comments(4)